月刊武道寄稿文:「志を引き継ぐ」
少林寺拳法関東実業団40周年記念大会/全日本実業団少林寺拳法連盟40周年記念式典
関東実業団連盟 事務局 畑中武弘

10月9日(土)正午、浦安市運動公園体育館において少林寺拳法関東実業団40周年記念大会が開催され、次いで午後6時からは全日本実業団少林寺拳法連盟40周年記念式典がホテルサンルートプラザ東京「マグノリアホール」で挙行された。

本年は、実業団連盟が少林寺拳法の創始者 宗 道臣(開祖)から「職域からの幸福運動の尖兵たれ」との志を受けて発足されてから40年という大きな節目の年にあたる。そこで、原点である開祖のご意志を我々が引き継ぐという意味と、次代を引き継ぐ後進を我々が育てるという二つの意味で今大会と式典のテーマを「志を引き継ぐ」とした。

少林寺拳法の実業団連盟の特長は、企業だけではなく官公庁にも沢山の支部があり、少林寺拳法を共通言語に、支部によっては家族も一緒に活動し、職域や年齢の壁を越えての交流が行われている。

1.少林寺拳法関東実業団40周年記念大会

一瞬の静寂の中、静寂を引き裂くように大会開始の太鼓が響き渡った。
鎮魂行の後、全日本学生連盟による気迫あふれるすばらしい招待演武。

200名を超える参加者の熱気の中、根本武美実行委員長が声高らかに開会宣言。
続いて、渡邊信大会会長の「更なる活躍を期して」のご挨拶。

そして、新井庸弘財団法人少林寺拳法連盟会長からは「社会不安の増す今だからこそ、自信と勇気と行動力を持ち、修行に励んで下さい」との心強いご祝辞を頂いた。

いよいよ演武競技が口火を切り、日頃の鍛錬による磨き上げられた高段者演武、息のぴったり合った親子演武、それぞれの支部の持ち味を活かした団体演武が次々と繰り広げられ会場を魅了した。

競技終了後、特筆すべきはアトラクション。
第一部が自由な技の攻防を披露しながらの少林寺拳法の6つの特徴説明。
第二部が実業団支部長による代表的な拳系の数々を披露。
秀逸だったのが、第三部の創作寸劇「男は一旦家を出れば7人の敵が待つ」少林寺拳法を修行している主人公が朝、家を出てから帰るまでに7人の敵を撃退する。しかし、最後に奥方にはかなわないというストーリー。主役は根本武美実行委員長に奥様も共演される熱の入りように会場は大いに沸いた。最後は歴代理事長の紹介並びに根本武美理事長の挨拶で締めくくられた。

そして、クライマックスの成績発表、「日本武道館賞」並びに五段以上の部「最優秀賞」は厚生労働省の小林英司・吉水健剛組。「少林寺拳法振興議員連盟会長賞」並びに初・二段の部「最優秀賞」には防衛省の高橋宏・大橋力組がその栄冠に輝いた。また、「特別賞」はこれまでの大会最多出場の農林水産省の森岡慶信・森岡眞紀組と最高齢出場者の農林水産省の武田隆夫支部長に贈られた。

表彰式の後、閉会宣言が告げられ参加者一同は、これを契機により一層修行に邁進することを誓い、記念大会は成功裏に終了した。
<<成績結果>> (敬称略)
組演武
五段以上の部
       第一位 小林英司 吉水健剛(厚生労働省)
       第二位 生方千裕 三浦嘉倫(東洋エンジニアリング)
       第三位 三浦隆司 山下真由美(農林水産省/日本IBM)

四段の部
       第一位 金子新 山崎福徳(SONY)
       第二位 金本誠夫 鈴木雅雄(経済産業省)
       第三位 内舘暁洋 奈良正功(JFE千葉)

三段の部
       第一位 藤井元晴 戸倉敬央(日本IBM)
       第二位 藤原弘 杉浦淳(経済産業省)
       
初・二段の部
       第一位 高橋宏 大橋力(防衛省)
       第二位 小森明 田邉裕美(東京港区役所)
       第三位 三浦裕加 渡辺康之(富士通ゼネラル)

混合の部
       第一位 荻野佳子 浅田治樹(日本IBM)
       第二位 田中保 田中千津子(警視庁)
       第三位 川田秀雄 石島姿子(NTT通研)

女子の部
       第一位 山口美佐子 梶内円香(東洋エンジニアリング)
       第二位 高橋春希 藤澤可奈(JFE千葉)

親子の部
       第一位 赤松昭宏 赤松聖悟(JFE千葉)
       第二位 宇野浩司 宇野浩太(NTT通研)
       第三位 和田真司 和田輝(経済産業省)

壮年の部
       第一位 森岡慶信 森岡眞紀(農林水産省)
       第二位 中村英一郎 小尾健一(警視庁)

子弟の部
       第一位 赤松留衣 海辺笑佳(JFE千葉)
       第二位 池田圭佑 須藤暉太(JFE千葉)


段外の部
       第一位 諸橋昭浩 飯田一騎(SONY)
       第二位 槇田健吾 岸本豪太(SONY)
       第三位 名和長年 横瀬史拓(NTT通研)
単独演武
三段以上の部
       第一位 赤尾朋子(経済産業省)
       第二位 大石賢司(農林水産省)
       第三位 小野寺勇(首都高速)

初・二段の部
       第一位 中野直人(農林水産省)
       第二位 椛嶋映子(富士通ゼネラル)
       第三位 小笠原志朗(NTT通研)

段外の部
       第一位 藤沢寛(SONY)
       第二位 遠嶋希(東京港区役所)
       第三位 村重里美(日本IBM)

段外子弟の部
       第一位 山本創太(八王子市役所)
       第二位 藤澤貴人(JFE千葉)
       第三位 細谷芽衣(JFE千葉)
団体の部
           第一位 農林水産省
           第二位 警視庁
           第三位 SONY

2.全日本実業団少林寺拳法連盟40周年記念式典

大会の興奮も覚めやらぬ中、実業団連盟拳士の活躍を散りばめたオープニング映像と関西実業団の坂田文郎理事長のウェルカム・メッセージにより記念式典の幕は切って落とされた。

渡邊信全日本実業団会長から2020年の「知命の年」までには各地実業団連盟の結成に努め、輝かしい半世紀を迎えたいとのご挨拶。

多数ご臨席頂いた来賓を代表して新井庸弘財団法人少林寺拳法連盟会長からは、今後ともそれぞれの立場においてリーダーシップを発揮し実業団らしい活動を期待していますとの熱いエールを頂いた。

東海実業団連盟の岩佐泰樹会長の乾杯のご唱和に合わせて全国各地から集結した実業団拳士、御来賓の先生方総勢250名の杯が一気に空いた。

懐かしい思い出話し、第一回実業団大会開催の苦労話し、これからの夢の話しなど会場のあちらこちらで笑顔の華が咲き始めた。

式典も中盤に差し掛かったところで、これまでの実業団連盟を支え、継続・発展に貢献された歴代会長、歴代理事長へ功績を讃えるクリスタルの感謝状が贈呈され、受賞の先生方は満面の笑みを浮かべられた。
そして、前半に咲き始めた笑顔の華はいつしか会場一杯に埋め尽くされた。

いよいよ式典も終盤に入り、全日本・関東実業団連盟の根本武美理事長による未来に向けた「次の50周年までには実業団支部を三桁まで増やします」という明快な決意表明。この時ばかりは、会場の拳士たちも真剣な眼差しで見つめていた。
最後は東海実業団連盟の新見幸秀理事長の御礼のクロージング・メッセージ。
マイウェイをBGMにした全国の実業団支部名が映し出されるエンディング映像を見ながら全国から集った拳士たちは今一度「志を引き継ぐ」というテーマと共にそれぞれの決意を胸に刻んだ。
40周年記念誌表紙の開祖も笑っておられる。

大会、式典に先立ちまして9月14日にご逝去されました谷口隆志全日本実業団連盟名誉会長に対して黙とうを捧げ、心よりのご冥福をお祈りいたしました。