渡邊 信
Shin Watanabe
全日本実業団少林寺拳法連盟会長
中央労働金庫理事長



<略歴>

昭和42年3月  東京大学法学部卒業
 同年  4月  労働省入省
平成13年1月  厚生労働審議官
平成14年8月  辞職
平成17年6月  現・中央労働金庫理事長
就任のご挨拶

人をつなぐ縁によって、このたび全日本・関東実業団少林寺拳法連盟会長を仰せつかりました。以後、よろしくおつきあいのほどお願い申し上げます。

平素より、全日本実業団30周年大会、各種催しなどで実業団連盟の皆様とは顔を会わせる機会を得、長年変わらぬご厚情をいただいております。

私と少林寺拳法との関わりは新卒後労働省入省間もなくの頃で、昭和40年代の一時期に東京・大手町の気象庁庁舎屋上で受け身や基本の突き蹴りを教えていただいたのが端緒です。コンクリートの床を転がり何度も手足を擦りむきましたが、このとき学んだ受け身のお陰で怪我をせずに済んだことがその後再三ありました。受け身だけでも護身に優れた少林寺拳法にはいろいろとお世話になっているところであります。

決定打は谷口隆志先生との出会いと言えましょう。入省時の上司(課長補佐)で、次官を勤め退官され今日に至るまでの長きにわたりご指導ご鞭撻をいただいております先生が全日本・関東実業団連盟会長であったことは、少林寺拳法と私との極めて大きなつながりとなりました。これには運命的なものを感じ、今回の就任を謹んでお拝受いたした次第であります。と申しても前任が大変な実力者だけにいささか気後れがありますが、少しでも実業団連盟の継承発展に貢献できるなら望外の幸とするところです。また、谷口隆志先生には名誉会長として今後一層のご尽力を賜るとのこと、実に頼もしい限りであります。

さて、この場を借りて私の仕事について紹介いたします。現在、私は中央労働金庫理事長の職にあり、皆様の人生設計の手伝いをさせていただいております。〈ろうきん〉の基本姿勢を申しますと、まず、働く人たちの暮らしを支え、快適で過ごしやすい社会づくりをめざしております。かつ、労働金庫法という法律に基づいて、営利を目的とせず公平に運営され、多くの方々に広く利用されています。業務内容としては、預金・ローン、各種サービスなどは一般の金融機関と変わりませんが、資金運用が全く違います。働く人たちからお預かりした資金は、働く人たちの大切な財産として、住宅・結婚・教育資金など働く仲間とその家族の生活を守り、より豊かにするために役立てられています。

さながら、私どもは皆様の生活の糧となる家計プランの支援を行いつつ、明るい未来を保障する仕事を行うことで、宗道臣開祖が提唱されていた自己確立・自他共楽・理想境建設の理念に沿った事業展開をさせていただいている自負心も持っております。実業団連盟所属拳士をはじめ、各所属の拳士各位にも全国13の〈ろうきん〉にお気軽にご相談いただければと存じます。

少林寺拳法連盟の各自が、持てる力、できる協力を出し合うことが共同体づくりになろうかと存じます。これも開祖のお言葉である“ヨコのつながり”の活用と少林寺拳法と社会のネットワークづくりの一助となれれば光栄であります。