渡邊 信
Shin Watanabe
全日本実業団少林寺拳法連盟会長
財形信用保証株式会社 代表取締役会長


<略歴>

昭和42年3月  東京大学法学部卒業
 同年  4月  労働省入省
平成13年1月  厚生労働審議官
平成14年8月  辞職
平成17年6月  中央労働金庫理事長
平成23年7月  現・財形信用保証株式会社 代表取締役会長
日々活かしてこその基準線
− 2014年 年頭のごあいさつ −

皆さん、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

昨年を振り返ると経済回復の兆候が見えたり、2020年オリンピックの東京招致決定など明るいニュースがありました。その一方で自然災害に悩まされたり、近隣国家間との緊張が高まった年でもありました。そんな中実業団連盟の皆さん方におかれましては、全日本実業団支部の立ち上げや、全国レベルでの実業団合宿の初開催など、大変勢力的にご活躍いただきました。

2014年はと言えば昨年以上に激動の年となりそうです。実業団連盟的視点で見れば45周年を目前に控えた下準備の年であり、少林寺拳法グループ全体でみれば組織機構改革の大詰めの年とお伺いしております。楽しみながらも気を引き締め、今の実業団拳士の勢いを持続し昨年以上に力強く羽ばたいていただきたいと思います。

私も若い頃、短い期間でしたが少林寺拳法の修行にいそしんだことがあります。今でも強烈に覚えているのは師匠に掛けられた逆技の痛さです。残念ながら仕事が忙しくなったため修行を継続していくことができませんでしたが、短いながらも良い経験と人脈を得ることができたと思っています。
私は技の深淵にはたどり着けませんでしたが、ある時師匠の口から「基準線」という言葉を聞き、面白いなと感じたことは今でも鮮明に記憶に残っています。武道の世界には他にも「正中線」という言葉があります。「正中線」は常に自分の中にある中心線のことですが、
「基準線」は固定的に常に存在するものではなく、うつろう相手との関係の中で見出される基準と教えられました。この相手との関係の中に見出される基準というのが仕事や日常生活の中でも使えるのではないかと感じたものです。

先に述べましたように2014年は昨年以上に様々なイベントを迎える年となりそうです。混迷の時代にこそ大局的視点での基準線が大事になってくるはずです。少林寺拳法の教えを日常生活にも活かし、2014年を明るく楽しい最高の年にしましょう。