渡邊 信
Shin Watanabe
関東実業団少林寺拳法連盟会長
中央労働金庫理事長



<略歴>

昭和42年3月  東京大学法学部卒業
 同年  4月  労働省入省
平成13年1月  厚生労働審議官
平成14年8月  辞職
平成17年6月  現・中央労働金庫理事長
初帰山 拳士の心のふるさとを訪ねて

谷口前会長のあとを受けて実業団連盟の会長に就任して、1年余がたちました。
西も東も分かりませんのに、皆さんに暖かくお教えいただき、有り難くもまた恐縮しています。

一度なんといっても多度津の本山に行ってみたいものと思っていましたら、新年の鏡開きに出るようにとのお達しがあり、意外と早くチャンスに恵まれました。根本理事長にまたいろいろと教わって行ってきました。
1月10日のとても暖かい日でした。 私は山口県の瀬戸内海側の出身(防府市)なので、こんなに暖かったのかと思ったのですが、特別のようでした。

想像していたよりもはるかに広壮、華麗な建物群で驚きました。
その日、開祖の著作「少林寺拳法教範」をもとめて、今引きずりこまれるように読んでいますが、本山の建設が、多くの人々の汗と努力の結晶で、山を拓き、谷を埋めて造られたというくだりを読み、出来上がったものを何か当たり前のように、普段ついつい見ていないだろうかと考えさせられたことです。

稽古初めの鎮魂行を見ておりましたら、少々太り気味で、あまり修練できたえているとは思えない体つきの小学生の男の子が、大きなあくびをして、それがまたはりつめた雰囲気のなかで何とも愛らしく見えたことです。
拳士の皆さんが、はっきりとした目的をもって日々修練に励んでおられることは、本当に素晴らしいことです。
この少年も歴史を受け継いで、きっと立派な拳士に育ってくれるだろうと思い、期待をし、初めての本山行きを、清清しい気持ちで帰ってまいりました。


2010年2月掲載