6月26日 合同合宿
3人寄れば文殊の知恵
関東実業団連盟の合同合宿が復活したのは去年。16年ぶりのことだった。
昨年開催地となったのは、山梨県は石和温泉。約30名が参加した。
参加した人たちから「是非、来年も」という声が上がっていたが、この秋は40周年記念式典や大会など、大きなイベントが重なっていることもあり、合宿の開催を危ぶむ声も同時に上がっていた。
理事会の席では、「だったら春の技術研修会の時期にやってしまえば」との意見がでた。3人寄れば文殊の知恵とはよくいったものだ。みるみるうちに今年の開催案がまとまっていった。

6月下旬。いつも大会を行なう浦安の体育館で練習。その後、近所の大江戸温泉へ移動して温泉宴会を楽しもう、というのが全体像。
もちろんフル参加がウェルカムなのだが、練習だけ参加でもよし、宴会から参加してもよしのカフェテリア・スタイル。参加者のハードルを下げる試みでもあった。
また、今回は本部講師派遣を依頼せず、クラス分けして連盟内の高段者にそれぞれ指導を担当してもらったことも新しい試みといえた。

男は一旦表に出れば7人の敵が待つ
6月26日、11時30分。会場となる浦安市総合運動公園体育館に理事集合。
ファミリー利用者でにぎわう体育館の1階ロビーの片隅で、流れを確認する最終打ち合わせ。

13時。港区役所橋本先生の進行で合宿研修会スタート。
基本練習までは合同、そのあとは資格に応じて3つのクラスに分かれた。
四段以上の部は元浦和市役所支部長の小宮山先生にご担当していただいた。初〜三段の部は石井先生、そして級拳士は谷合先生のご担当となる。


元・浦和市役所支部長の小宮山先生
現在は浦和美園道院長

四段以上の部をご担当
技と教えを融合させた指導が拳士のハートを掴んだ


谷合 武蔵村山市役所部長
前・理事長でもある

歩き方、構え・・・そんな基本中の基本からコツを伝授


石井 元・東京港区役所部長
前・流山道院長

いくつになっても遊び心を忘れない永遠の少年
小兵ながらもクラッシャーの異名をとる

途中軽く休憩を挟んで後半の練習に入る。
一部の理事長達は会場の片隅で、近々東京都大会で披露するアトラクションの仕上げ練習を行った。
仕上げと言っても、前回が初練習だったので、限りなく即興に近いものである。

「男は一旦表に出れば7人の敵が待つ」という言葉を下敷きに、サラリーマンの護身寸劇を行なう。
即興とは言え、理事長はじめ、理事が出演する力を込めた出しものとも言えた。

例年の東京都大会で実業団連盟に及びが掛ることはない。今年のみ例外という形で東京都連盟から実業団連盟に協力依頼あり、共催という形になっていた。
他にも、学連や高校連盟なども共催となり、言わばオール東京大会といった様相を呈していた。
そのオール東京大会において、各連盟にそれぞれの特徴を生かしたアトラクション披露の要請があった。
アトラクションの1シーンから
千と千尋の大宴会
第2部は19時からのスタートとなる。
その間専用バスで体育館から大江戸温泉まで移動し、一風呂浴びる。


練習の合間にもれた笑顔

この大江戸温泉 万華鏡、ちょうちんの入り口にまず脅かされる。そして場内は浴衣にはだしでペタペタと歩く。レトロな雰囲気漂うお土産屋があったりと、それはまるで「千と千尋の神隠し」の世界。温泉は内湯 外湯とあり、薬湯や岩盤浴も楽しめる造りだった。

温泉でさっぱりしたところで宴会場に集合。
昼の練習と温泉の効果か、ビールの空瓶がものすごい勢いで増えていく。さながら万里の長城の建設シーンを早回しして見ているかのようだ。でも飲み放題なので料金は心配ない。

宴会の途中からは全員の自己紹介が始まった。
あいの手が入ったり、ちゃちゃが入ったり・・・宿泊できる気安さか、メートルは上がる一方。大人達ならではの遊びを満喫した夜となった。
スナップ・アルバムは
こちらから→
全体での基本練習



今回の合宿につき、JFE千葉・内舘さんから参加レポートをお寄せいただいたのでご紹介いたします。
ご安全に、JFE千葉支部の内舘です。

さる2010年6月26日に浦安総合公園体育館剣道場にて行われた、
関東実業団技術講習会のレポート作成を仰せつかりましたのでご報告いたします。

講師を務めていただいたのは元浦和市役所の小宮山宣司先生です。
参加者は52名にも及びました。

まず冒頭、小宮山先生の仰ったことは、「少林寺拳法の教えを仕事、社会に生かしていますか?」と言うことでした。
突いたり蹴ったりの技法の理論は、物理的な効果に留まらず、人が人の世に暮らすために必要な心理的、精神的な部分にも応用が利くのだと仰られていました。
さらには、「協調」という言葉を正に強調していました。技は掛けようとすると掛からず、相手と衝突するばかり。技を掛かりに来ていただくのだと、、、つまりは引き込む、自分の懐に抱えこむほどに、協調=和を意識せよとの事です。

さて、いよいよ実習、テーマは「剛法・柔法の基本と運用」です。
級・見習いを石井先生が担当し、初〜三段は谷合先生が、四段以上は小宮山先生が指導してくださいました。
四段以上はなにをやったか簡単に説明しますと、押小手、小手巻返し、木葉送り、木葉返し、送捕り、送小手、切小手、燕返しです。運歩法もやりました。
これらを16時30分までみっちり行った訳です。

細かいことを文章で説明するのは、それこそ筆舌に尽くしがたいので、大雑把なポイントを説明します。
押小手、小手巻返しは技の掛かりの部分(相手につかまれる正に瞬間〜鉤手が完了する時点)で既に相手の体制が崩れている(不安定になっている)ことが大事なようです。

さらに、自分が有利になる位置取りをすること。相手が不利で自分が有利の必勝の体制を作るのが大事とのことです。

つぎに、木葉送り、木葉返し、送捕りです。
これは、相手の手をとって手首を決めるところまで、相手に気取られないうちに一気に決めるのがポイント♪って言っていました。
無理です。手を捕りにいくのが不自然でしょうがないのなんのって。手をとる前に不審者で警察に通報されそうな勢いです。
これは、速さとかではないですね。相手に抵抗感を感じさせない」。まさに協調、相手と同期(シンクロ)しているのでしょうか?

送小手、切小手は、腰を切るのがポイントと言われてました。
小手先、腕先だけで技を掛けるな、腰をまわして体全体を使って技をかけるのがポイント。

とどめに、燕返しです。
まず「待気構え」で構えている立てた右手(右前の場合)は何のためにあるの?
と、問われまして、「少なくともこの手以上は顔をかわす基準にしなさい」といっていました。
つまり「すくなくともそれくらい顔を避けないと相手の突きを食らってしまいますよ」とのことです。
思っている以上に大袈裟によけないと意外と相手の突きが入ってしまいます。で、攻撃側の問題として「どこをついているのですが?」と。
回答は右三日月(右前の時)です。しかも深度が全然足りていないとも仰っていました。
対して守備側も、避ける際に少しでも前に移動するベクトルが加わると相手との距離が詰まってしまう。また上体は傾いていないか注意することとの指摘もうけました。

そんなこんなで、非常に速い感覚で3時間がすぎ去り、研修が終了しました。

次の段に入り、東京都大会アトラクションのリハーサルがおこなれ、関東実業団の重鎮によるアトラクションが先行公開されました。
、、、、内容は秘密です、、7月18日までお楽しみに、、、。

これにて研修会は終了です。そして、これからは私にとってはある意味こっちがメインとでも言いましょうか、大江戸温泉物語 浦安万華鏡にて、温泉アンド宴会です。

研修会での疲れと汗を温泉で洗い流す、、、。正に至福のひと時。
おなじ時間を共有した者にしか分からない一体感。。

で、さらに宴会と、、、飯はうまいし酒もうまい。
普段普通に生きていると、ほぼ知り合う可能性が無かったであろう人達と少林寺拳法の縁で巡りあい、酒を酌み交わす。
「少林寺拳法やっていて良かった!!」と強く感じた2時間でした。
、、、宴会終わって帰宅の途まではまだちょっと余裕があります、帰り間際にもうひとっ風呂です。もう満喫し放題です。
万華鏡非常にいいところでした、また来たいですね。。。。

楽しい時間も何時かは終わるもの。帰宅される方々と宿泊される方々と、それぞれ別れいきます。私は宿泊組でしたので、これからさら深い世界へと入っていきます。もうエンドレスナイトです。

私は午前1時ほどでダウンしてしまいましたが、その他の方々は午前3時ごろまで技談義をしていたとのこと、、どれだけ元気なんですか?

で、まあ、すごく酔っ払いながら聞いた言葉を最後に書いてまとめとします。

小宮山先生曰く開祖の仰られた言葉

「技ががからなくて迷ったらいつまでもネチネチやらんで次の技に進め、巡り巡って出来ない技も出来るようになる。そうゆう風にできとるんだ」とのことです。切り替えが大事ってことですね。

で、日がまた登り、舞浜駅は朝からとても混んでいました。
我々朝帰り組は、その集団とは明らかに逆行しつつ帰宅の途に着いたのでした。


以上で、2010年関東実業団少林寺拳法部連盟技術研修会のレポートを終了いたします。


ポストスクリプト:

宴会場ならびに宿泊場を手配してくださった川田先生、橋本先生。
ならび幹事、会計を務めてくださった生方先生、平井先生。
今回の研修を幹部のみならず広く対象を広げ、温泉アンド宴会という素晴らしい企画を立案された根本理事長。
埼玉からお越し頂き、すばらしい技法を教えを頂いた小宮山先生。
そして今回の研修会における全ての関係者各位すべてのひとに感謝しつつ結手。礼。