7月2日 求めよ、さらば与えられん
         - 合同体験セミナー開催 -
始めての試み

最初は小さな話しだった。ある実業団支部で部員勧誘のために社員を対象に少林寺拳法体験セミナーを開催することになった。それが、せっかくだからブロック内の支部合同でやってはどうかという話になり、やがて関東実業団連盟でやってしまおうか、ということになった。

企画は順調に進んだが、最大の課題は集客。就業日以外に、わざわざ外部会場まで来てくれるだろうか。初めての試みだけに、こればっかりは読めなかった。とにかくギリギリまで社内で声を掛けまくるしかない。

求めよ、さらば与えられん

7月2日。午前中より関東実業団連盟の理事会。議題は盛りだくさん、秋の関東実業団大会の検討も今回の理事会から本格的に始まったし、実業団連盟内の懇親会、夏の合同合宿の検討もあった。そしてこの日最後の議題として合同体験セミナーのスケジュール確認と役割分担があった。3時間とかなり長めの時間をとったにも関わらず議事が始まれば時間はビュンビュン飛んでいく。予定をちょっとオーバーしての理事会終了となった。

今回の体験者は4名。初めての試みにしてはまずまずの集客数だろうか。ただ思わぬ効果もあった。いくつかの支部で、今日は予定があって参加できないけれど、後日正規練習に見学に行きたいという声があったという。求めよ、さらば与えられん。同じ社内で勧誘の声を掛けるのは気恥ずかしいものがあるが、それを乗り越えて声掛けすれば、それなりのご褒美はあるようだ。

美味しいところから

根本理事長の挨拶で体験セミナーは始まった。最初に本日のスケジュールと本日のルールを紹介する。本日のルールは3つ。1つめ「絶対に相手に怪我をさせない」。お互いに相手に怪我をさせなければ、誰も怪我をすることはない。2つめ「楽しみながら取り組む」。好きこそものの上手なれではないが、好奇心を持って取り組めば面白さも倍増する。3つめ「よそよそしくならないで」。体験したからといって入部するとは限らない、それでも社内に応援団ができれば少林寺拳法部にとっては大きな追い風となる。だから気まずくなる必要などないし、よそよそしくなられては返ってマイナス効果となる。後日どこかですれ違うことがあれば気楽に「このまえはどーも」と声をかけあえるようになれれば言うことはない。

こうしてスタートした体験セミナー、準備体操に続いて、いきなりミット突きとミット蹴り。ここではフォームの細かいことなど気にしない。怪我をせずにあとは気持ちよく当て身のインパクトを体験してもらえれば良い。
湿度が高い日だった。室内とは言え、熱射病には要注意。休憩をとりながら体験セミナーは進行した。

やられ役は上級者

ミット蹴りでエンジンが掛ったので、これからいよいよ本格的に少林寺拳法を体験してもらうのだが、少林寺拳法は単なる武道やスポーツではないこと、技術的特徴に剛柔一体や守主攻従があることを最初に説明。最初に方向性と価値観を合わせることはビジネスでも修行でも重要なこと。ここをおろそかにすると後で大くなってしまった歪みを修正するために大変な努力が必要だ。実業団拳士らしくプロジェクターを使ってビジネス会議ばりのプレゼンで理解を促した。

実際の体験タイムに入る。相手が顔を叩いてきたら? 相手が胸倉を掴んできたら? といったシチュエーションなど、比較的分かりやすいいくつかの護身パターンを体験してもらった。体験者よりも支部長、アシスタントが多い恵まれた環境なので、体験者は常に黒帯の先輩達にリードしてもらえる環境にあった。体験者と体験者が組んで・・・というのが無かったことは体験の質を高めるうえで、大きなプラスに見えた。

見学も体験のうち

その後、もう少し高度な法形を紹介。こちらは体験ではなく見学してもらう。体験セミナーの目的は技術の習得ではなく、少林寺拳法の全体像を把握してもらうことにある、見て学ぶことも重要な体験の一部だ。
剛法では、少林寺拳法の特徴が光る開身突や燕返、柔法では逆小手や送小手などの龍華拳だけでなく、街中の護身で使いやすい仕掛けの捕技や羅漢圧法なども紹介してみた。

最後に工藤実業団第一ブロック長から閉めのご挨拶。こうして体験セミナーも無事終了した。

健康に留意しての体験セミナーだったが、蒸し暑い中の開催だったこともあり、打ち上げの冷たいビールがまた美味いこと美味いこと^^