9月3日 拳と温泉
         - 関東実業団連盟合同合宿 -
拳と温泉

近畿地方に大雨を降らせた台風12号が日本列島を横断した9月3日、浦安で関東実業団連盟の合同合宿が開催された。合同合宿が復活して3年目、昨年に引き続き今年も東京近郊の浦安が会場となった。

13時半、根本理事長(JFE千葉)の挨拶で技術研修会がスタート。
そのとき、この合同合宿の企画リーダーを担当した橋本先生(港区役所)の姿は見えなかった。午前中の大会実行委員会の途中から左耳の下に腫れが出たため急遽病院へ行くことになった。橋本先生が抜けた穴は小林事務局長(厚生労働省)が埋め、司会進行から準備体操、基本練習までこなされた。

基本練習ではさまざまな動きを組み合わせた単独練習や、相対になっての段蹴の練習、あるいはゲーム性を取り入れた相対練習が行われ、台風接近で高い湿気の中、一気に汗が噴出した。


14時過ぎ、技術練習に入る。各部からの参加者は49名、全体を級拳士、初〜三段、四段以上と3つのグループに分け、それぞれに高段の先生がついた。
四段以上の部は石井先生(元東京港区役所/流山道院)と工藤先生(首都高速)が指導された。練習中ときおり呻き声が聞こえて来たが、練習内容の詳細についてはここでは触れずにおく。

初〜三段の部は谷合先生(武蔵村山市役所)と根本先生(JFE千葉)が指導された。前半は昇格考試を視野に入れた基本指導。合掌例の指先の高さやその角度まで、細かいコツが伝授された。
後半は閂系を中心に参加者の苦手とする法形が指導された。
合掌礼から閂まで、幅広い守備範囲だった。

級拳士の部は武田先生(農林水産省)が受身や運歩も含め基本諸法を中心にきっちりと指導された。

最後に20分程度、「楽しくて安全な乱捕練習」をテーマに研究時間が持たれた。
一人の拳士に出てきてもらい、戦術組成とその刷り込み練習時のポイントなどを全員で研究という、参加型レクチャースタイルで行われた。

その後、近くの大江戸温泉万華鏡に移動。まずは露天風呂で汗を流す。台風を横目に見ながらも雨にも見舞われず露天を楽しめるとは、参加者の中によほどの晴れ男がいたのかもしれない。
道衣を脱いでの交流は、道衣を着ての交流とはまた違った良さがある。問答無用に心の距離が縮まると感じたのは私一人ではないだろう。

その後の宴会、宿泊部屋へ戻って深夜までの拳法談義、開祖に始まった連鎖反応はまだまだ終わらない。

良い温泉は数あれど、東京近郊での温泉合宿は移動時間や交通費の負担を軽減できて忙しい実業団拳士にはメリット大だ。
合同合宿が復活して3年目となるが、年々内容が充実してくる。また、隈部先生(元市ヶ谷/昭和薬科大学)、森川先生(元トッパンムーア)という実業団OBの方々がフル参加してくださったのも嬉しい発展だ。
来年の合同合宿も楽しみだ。