斥候隊の記録 Final Episode
         - 関東実業団連盟 SKボランティア -
※ 関東実業団連盟は東日本大震災の復興支援を長期的に支援していきます
参加者の目から見た実業団ボランティア日記   (文責:山下)


しこたま買い込んだお肉に
下味をつける

疲れが吹き飛ぶこの美味さ!

全国の参加者が寄せ書きに
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昨日の朝、急に仲間入りして
苦楽を共にしたナカシマさん
元気にしてるだろうか
<またまた言葉が出ない>
昨日同様、玉乃湯で汗と垢を洗い流す。湯を上がったところで地元の方らしき方に声を掛けられた。
「どこから来たの?」
「東京です。」私は答えた。
「いつ帰るの?」
「今夜のバスです。」
「大変だなあ。」
「お父さんはこの近くの方ですか。」
「そうだよ、すぐそこ。」
「地震大丈夫でした?」
「家もなんもきれいさっぱり流されたよ」
仮設住宅にお住まいの方だったんだ、私は返す言葉を見つけられなかった。
<晩餐>
最後の晩となる今夜は焼き肉パーティとなった。一仕事終えて豪勢に、という意味もあるが、焼き肉のたれが大量に余っていたのが一番の理由らしい。道路の凍結のため、冬の間この拠点は閉鎖となる。だから使いかけのもの、保存が利かないものは使い切ってしまったほうが良い。
もちろんホットプレートがあるわけではない、台所で焼いて広間で食べる。でも高級焼肉店にも匹敵するぐらい美味だった。

今晩は畠山先生も夕食に顔を出してくれた。実はSKボランティア拠点として使っている主会場は畠山先生のご実家敷地内にある。そしてご実家は盛岡に住むお兄さんが管理しているものの現在住んでいる人はいない。次男坊にありがちだが畠山先生もここ数年実家には帰っていなかったらしい。ご近所さんと顔見知りというわけでもなく、ここをボランティア拠点に使いたいといった時、お兄さんは「笑われるだけだ」と猛反対されたそうだ。
「兄と喧嘩をしたのは、その時が初めてのことです」少し遠くを見るようにして畠山先生が言われた。

それでもいったんやると決めたら、お兄さんが全面的に協力してくれたという。埼玉に住む畠山先生は当然のことながら平日現地に来ることはできない。そんなときSKボランティアに人がくればお兄さんがサポートしてくれたという。

その少林寺拳法の支援活動は地元の方々にも伝わっていったらしい。本来東北人は朴訥というイメージが強い。朴訥は容易に知らない人を受け入れないことにもつながる。この岩手の田舎の町では365日、外部の人と接する機会が無いのが普通。当然村の人たちは本来村外の人に警戒心を抱く傾向が強いらしい。
でも、SKボランティアの拠点にはいつからか新聞が無料で届けられ、野菜の差し入れがあり、空き家だったご実家の庭の掃除まで地元の方々がしてくれているという。凄いことだと思った。
<やっぱり言葉が見つからない>
夜行バスで帰るのでアルコールはほどほどにと思っていたが、合掌礼ひとつで友達になれる少林寺拳士がともに汗水ながして寝食をともにすれば、例えそれが一泊でも旧知の仲、気が付いたら皆さんだいぶイイ感じに飲んでしまっていた。林先生も上機嫌。素早い蹴り技を披露してくれた。

思えば林先生のリーダーシップにどれだけ助けられたことか。。。
いくら拠点があるといっても、要領もわからない我々だけでは毎食カップラーメンだったことだろう。林先生の奥さんが畑中先生の奥さんとタッグを組んで厨房を仕切ってくれたから私達はあんなにおいしいご飯でエネルギーの補給ができた。ボランティアセンターから現地までの移動だって自力が基本だ。先生や藤本さんがいなかったら機動力を生かして活動するなど夢のまた夢だったろう。

そういえば、一足先に帰路についたサラリーマン・ナカシマさんはどうしているだろう。全然無縁の団体と行動を共にし、目的を達成できただろうか。

ボランティア活動に参加していつも思うことだが、与えるよりも頂くものの方が多い。そして、この感謝の気持ちをつたえられる言葉を私は知らない。
<誓い>
東北の高速道路は地震の影響ででこぼこしている。走るとそれが良く分かる。眠れないバスの中で揺られながらこの凝縮した2日間を振り返ってみた。
時間とともに全国のボランティア熱は収まってくるだろう。特にマスコミがニュースに取り上げなくなった後が怖い。私は実業団連盟の一員として長期的な視点での活動を心に誓った。
寝ているのか起きているのかわからない車中の8時間が過ぎ、朝5時半に雨上がりの池袋に到着した。


拠点前での記念写真、皆さん良い顔してますね^^

セルフタイマーに間に合わずオチャメな後ろ姿を披露
いつも先頭に立って皆を引っ張ってくれた根本理事長
お疲れさまでした。


斥候隊の記録は終了するが、実業団連盟の支援活動は、まだまだ続く・・・ 

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