関東実業団連盟ボランティア参戦記 1
     - 2012年 関東実業団連盟 SKボランティア -
※ 関東実業団連盟は東日本大震災の復興支援を長期的に支援していきます
これは、ボランティア活動に参加した1部長の目線を通した活動のレポートです。 文責 山下(日本IBM)

< 基本情報 >
■ 期間 : 2012年 10月5日〜7日
■ 活動場所 : 陸前高田市
■ 主な作業内容 : 旧市街中心地の側溝汚泥出し
■ 参加人数 : 17名

■ 北千住「大はし」
ガラス戸を開けるとU字型のカウンターはサラリーマンで一杯。壁際のテーブルもすべて埋まっている。(金曜日の夜だもんな、そりゃあ入れないよな・・・)と思った瞬間、カウンター奥の店員から「お〜」と元気良く声が掛かり手招きされた。カウンターの奥に一席空きがあったようだ。

ビールの大瓶と煮込みをもらった。「大はし」は北千住の大衆酒場だが、ここの煮込みは東京の3大煮込みに数えられる名物だ。肉っぽさと、筋っぽい歯ごたえがある。牛煮込みではあるが、実は煮込まれているのはモツではなくカシラ肉だという。
店内はごった返し、お客さんが来るたび店員は「お〜」と言って応じる。さながら運動会のような賑やかさだ。初めて訪れたからということもあるだろうが、あまり落ち着いては飲めなかった。でも、たまにはこういう店での独り飲みも良いとも思った。

22時20分。ビールと熱カンをひっかけて店を出た。この日、関東実業団連盟の有志が東北ボランティアに出発する。集合は23時北千住駅前だ。

カバンが肩に食い込んだ。現地から草刈り機の替え刃補充の依頼があった。日中にホームセンターを回って、19枚ほど購入してきた。一枚一枚は大した重さではないが、一応替え刃は鉄板。19枚もまとまるとそれなりの重量となった。
■ パワーアップ
私が北千住駅西口に着いた頃、一台のマイクロバスがローターリーに入ってきた。窓の中に東京都交通局少林寺拳法部の平井先生の横顔が見えた。
平井先生は東京都交通局少林寺拳法部の部長をされている。底抜けに明るい方だ。いささか話が膨らみすぎるところはあるが、どんな話をされても漫談に聞こえる不思議な能力を持っている。きっと人間性が出るのだろう。ただこの先生、単におもしろいだけではない。今回は部員の増木拳士と参加、レンタカーの手配から交通費や移動時間のシミュレーションまで、いわゆる足回りをガッチリサポートしてくれた。冷蔵庫付きのマイクロバスなので作業中の水分補給もばっちりだ。平井先生がいなければこれだけ機動力を駆使した活動は計画すらできなかっただろう。感謝感謝だ。

関東実業団連盟は東日本大震災以来、東北地方の復興支援活動を続けている。塩竈のボランティア拠点に支援物資を送ったり、昨年も陸前高田のボランティア活動に参加してきた。塩竈ボランティア・センターは先月を持ってクローズしたこともあり、今年も現地支援は陸前高田に行くこととなった。

昨年は要領も分からず移動に高速バスを利用した。東京深夜発、早朝陸前高田着。カーテンを閉め、途中一度もバスを降りられず、辛い移動だった。2度目となる今年は昨年の経験を活かし、用意周到にさらにパワーアップしての参戦となる。

23時ちょっと過ぎ。17名のボランティア参加者を乗せてマイクロバスは北千住をスタートした。
しかし運転手はプロのバス・ドライバーである平井先生でも増木拳士でもない、オリエンタルランド少林寺拳法部部長の川田先生。あだ名は「ミッキー」。関東実業団連盟副理事長でもある。
確かに川田副理事長は自衛隊出身だから大型免許もお持ちだろうが大丈夫だろうか・・・まあ、いいか^^;

平井先生とともに東京都交通局から参加の増木拳士はちょっと拍子抜けした感じに見えた。マイクロバスの運転が主たる任務だと聞いていただろうにハンドルを握れないのだ。増木拳士は少林寺拳法では平井先生の門下となるが、会社では先輩となる。実業団支部ならではのおもしろい関係だ。一見強面だが声優なみの美声の持ち主で、お孫さんまでいらっしゃる好々爺だ。バスでの長旅の途中、なんどもケータイの待ち受け画面を表示させて、小さな目をより一層小さくして覗き込む姿がなんとも微笑ましかった。

途中、2度ほどパーキングに寄った。トイレ休憩のはずだったが、川田副理事長が食事をとっていた。(えっ!午前3時だぞ)と思ったが、よく考えれば川田副理事長は運転手としてずっと起きているのでお腹も減るのだろう・・・と思っていたら、その横で何人かが一緒に食べていた。カツカレー、ラーメン・・・う〜ん。皆強靭な胃袋の持ち主のようだ。

朝の8時をちょっと回った頃、無事陸前高田の少林寺拳法ボランティア拠点に着いた。
一年ぶりの懐かしい地区集会所だ。ここが全国から陸前高田を支援に来た数千人の少林寺拳法関係者を受け入れてきた活動拠点だ。目と鼻の先に陸前高田市のボランティア・センターがある便利な立地。ボランティア・センターのその向こうには気仙川が流れていた。
さすがにぐっすりとは眠れなかったが、それでも高速夜行バスに比べてはるかに快適だった。

つづく

 
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