関東実業団連盟ボランティア参戦記 2
     - 2012年 関東実業団連盟 SKボランティア -
※ 関東実業団連盟は東日本大震災の復興支援を長期的に支援していきます
これは、ボランティア活動に参加した1部長の目線を通した活動のレポートです。 文責 山下(日本IBM)

■ 我らの誇り
ボランティア・センターには我々のマイクロの他、大型観光バスが2、3台来ていた。その1台は秋田県大館三の丸道院の小林先生率いる日帰り部隊で総勢25名。小林先生のお名前は以前から存じ上げていた。若いヤリ手の先生だと噂で聞いていた。今回は拳士だけではなく賛同した一般の人、テレビ局や新聞社の方をも巻き込んでのご参加だった。小林先生は学連出身者でもあり、首都高速の工藤先生と久々の再開をされたようだ。

今回の少林寺拳法ボランティア・チームは、地元ご出身の畠山先生(埼玉入間道院長)と2人の姪っこさん、お弟子さんの4人をリーダーに、我々関東実業団と秋田大館混成部隊がともに行動する形だ。その他の個人拳士参加者を入れて、総勢50名ほどの団体となった。
畠山先生に草刈り機の替え刃を差し上げたら大層よろこんでくださった。
ちなみに2人の姪子さんは、昨年我々が来た時もボランティアに来ていた。今でも月に1,2回はボランティアに参加しているとのことだ。遊びたい年頃のはずだろうに偉いと思う。

参加者には、参加当日ボランティア・センターからその日の作業が朝割り当てられる。団体代表の畠山先生が皆のところに帰ってきてニヤリと笑いながら言った。「少林寺拳法は地元の信頼も厚く、毎回難しい作業をお願いされます。」
この日の作業は市街中心地である旧市役所前の側溝の汚泥出し作業だと告げられた。地味な重労働だ。人手と統制がないと進まない仕事だが、逆に畠山先生が言われるとおり継続的に人を送り込み作業を続ける少林寺拳法グループへの信頼の証でもあった。難しい仕事を依頼されるのは我らの誇りだ。上等!期待に応えて根性見せたろうじゃねえか。
センターで不足の機材を借りて畠山先生の軽トラに積み、皆で市街中心部にある旧市役所に向かった。

活動場所へと向かう車の窓から景色を見ていた。気がつくと記憶の中の昨年の光景と重ね合わせて復興度合いを把握しようとしている自分がいた。昨年参加の方も多い、皆おそらく私と同じ気持ちで窓の外を眺めていたのではないだろうか。
畑の中に無造作に転がっていた錆びた車の残骸はほとんど無くなっていた。気仙川の川底のキラキラ光る石は去年のままだ。県道沿いの仮設店舗は相変わらずだが、しっかりした造りの新店舗も現れ出したようだ。だが旧市役所周辺は昨年と変わっていなかった。新興住宅地のような区画整理だけされたまっさらな土地が広がっていた。新興住宅地と明らかに違うのは一面雑草に覆われていることと時折忘れ去られたように廃ビルがあることだ。それでも瓦礫の山は昨年に比べ半減したように思えた。

大型スーパー跡の駐車場に車を止め、作業着姿でバスを降りた。目の前には一階を波に抜かれたために逆に流されずに生き残ることができたNTTの施設がある。その横には献花台が設置されている旧市役所が震災時そのままの姿でたたずんでいた。当然周りに住人の姿は見えない。

つづく

 
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