NMP千葉少林寺拳法部
設立者 :久保敦志 正拳士五段(設立時正拳士五段)
会社名 :日本メジフィジックス株式会社(http://www.nmp.co.jp/)
設立年月日 :2010年4月(正認証2010年4月)
設立時の年令 :49才

「よし、いつか俺も道院を設立して少林寺拳法の普及の一翼を担おう!」四段特昇からの帰りの機内で私は熱い想いを胸に抱いていた。2005年の3月のことである。

しかし、私の住む市内には既に7道院あり、現実問題として新たに道院を設立する穴はなかった。「道院を開くにしてもどうすべーか?」と希望を持っているもののコンパスの指す方向は雲に覆われていた。
当時、武専は高等科1年だったので「武専の全過程を修了してから道院設立かな?」とも考えていた。

そんなとき私の所属道院から転勤で滋賀県のある道院に転籍し、その後転勤先で実業団支部を開設した先輩が出張のついでに練習日に道場に現れた。
練習の後、二人で軽く一杯やりながら実業団支部の設立方法について質問し,具体的な助言を受けた私は「そうだ!少林寺拳法の普及は会社の中でもできる。実業団支部という方法があったんだ。」と膝を叩いた。

月日は流れ五段の特昇の準備をにとりかかった私は「口頭試問では道院を開く意思があるかないか問われることがある」という話を思い出した。
そのときに「実業団支部を開くつもりです。」と答えるにしても裏づけがないと絵に描いた餅になると考え、ある日会社の幹部と話す機会を得たので、「私は少林寺拳法をやっています。社内に少林寺拳法部を作りたいのです。」と問い合わせた。
その幹部から「そういうことは大いに結構、是非やりなさい。」と快諾を得て、私は胸をなでおろした。

2008年9月、五段特昇時の口頭試問において道院開設の意思を問われた私は「はい、道院ではありませんが、実業団支部を開きたいと思います。」と胸を張って答えた。

それから数ヶ月が過ぎたある日、私は出稽古に行った先で練習後の会食の際に厚生労働省少林寺拳法部部長の小林先生と同席し、「私は実業団支部を開こうと思っているんです。」と話しかけ、色々なアドバイスを得た。

その後間もなく千葉県の武専にて件の小林先生と実業団連盟理事長の根本先生がお話しされている所に通りかかり「私、実業団支部を開きたいんです。」と意志を表明した。すると根本先生から「もうすぐ、部長資格認定の研修会があります。ちょうど出光千葉の樋口先生が部長交代でその研修を受けるので一緒に受けてください。」という話があり、正に急転直下、事態がドラスティックに動き始めた。
 
そのとき武専は研究科4年生在学中で、以前いだいていた「武専を修了してから」という想いもあったが「思い立ったが吉日、開設が1年遅れればその分残り時間が1年短くなってしまう、やるなら今しかない!」と考えていた。
 
自分の所属する道院の道院長に説明して了解を得て、開設に関する同意書を作成し次の武専の時に関係する先生方に押印をお願いして回り、決意文など必要な書類を準備して期限までに提出することができた。

平行して会社の総務課にも少林寺拳法部開設の申し入れをし、事前の根回しもしていたこともあり、ゴーサインをもらうことができた。

開設に関する書類は無事受理され「部長・監督資格認定研修」の案内が送付され、本部にて3日間(2010年2月18日〜20日)の部長・監督資格認定研修を受け、部長としての心構え、事務手続きのいろはを学習し、実技は基本の確認を行った。
最終日には実技審査と面接(実技・面接は特昇と同等レベル)があったが私自身は自信をもってクリアした。

私の手元に2月末日に本部から「設立許可」の知らせが届き、4月1日の開設に向けて会則や名簿の作成、支部口座の開設など短期間で準備を急ピッチで進めた。

部員は10名以上が設立の条件になっているのであるが、事前に社内に声をかけ練習会を開き、希望者を集めて少林寺拳法の紹介や基本動作、簡単な法形など体験してもらう機会を設けていたので、発足に向けて正式に部員を募ると11人のメンバーが入部してくれることになった。これに自分の長女、次女(当時は二人とも大学生で三段)と本人を含め14人で名簿を作成し、条件をクリアすることができた。

そして晴れて2010年4月1日に「NMP千葉 少林寺拳法部」を開設するに至ったのである。


「道院の開設が駄目だったから実業団を開設した」のでは決してない。(結果的に同じかもしれないが)
『少林寺拳法の普及、開祖の意思を継承したい』という想いがあれば道が拓け、いろんな人の出会いや協力が背中を押してくれ、違う展開でも「夢の実現」に結びついたのだと思っている。

私は開設に関わってくださった多くの関係者に感謝をしながら今日も左袖に [NMP千葉] の袖章を付けて稽古に臨んでいる。

2011年5月26日掲載